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日本語教師をしてました④浜松の定住ブラジル人児童

こんにちは! ご覧いただきまして、ありがとうございます! ダグ嫁です\(^_^)/



中国、インドネシア、浜松で日本語教師をしていました。

www.dag-yome.com

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今回は、静岡県浜松市で 定住ブラジル人児童に教えた時の話です。

子どもに教えるのって、大変そうだと思っていましたが、
とても楽しく、新しい発見が多かったです!

夜間の大人向けの教室も受け持ちましたので、その様子も(^^)

ぜひご覧ください~♪

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「アルコイリス」は虹の意味

ブラジル人学校

問い合わせてから一週間足らずで、採用決定しました(゜ロ゜)

そして、ナイジェリア人の上司が

上司
上司

明日から来てもらえます?

とりあえず、出勤します(笑)



プロジェクトについて

私が担当したのは、ブラジル人学校の1教室での「プロジェクト・アルコイリス」(「虹の架け橋」)というプロジェクトで、 日本の小学生に入りたいけど、語学力の面が不安で入れない子どもたちの日本語支援です。

国がすすめるプロジェクトなんですが、 特に教材や進め方に指定はなく、自由に授業を組み立てる感じです。

全員子どもだけど…

ブラジル人学校ですので、全国が18歳までの生徒です。

学校内部は、留年しなければ進級という形でしたが、 特にクラス内での年齢差は無さそうでした。

が!

アルコイリスは

年齢バラバラ!

レベルバラバラ!

アルファベットが書けない子もいる!


ある14歳の女の子は

14歳
14歳

しゃべれるけど~
漢字チョーむずい!



9歳男子は


9歳男児
9歳男児

せんせい、
オシリって
どこですか?

※わかってて、わざと言ってるやつです…



年齢が上でも、日本語が全くわからない子もいました。

そのような生徒が何か私に伝えたい時や、 難しい日本語をフォローしてほしい時は、アシスタントの先生がポルトガル語を使います。

あ、あと、怒られる時(笑)

教材が…

教材、指定されたものが無く、 「明日からよろしく!」な採用状況。

カオス!!

とりあえず、手持ちの「みんなのにほんご」初級、中級と、
中国・インドネシアで使用した教具を抱えて出勤!

レベルがバラバラなので、ほぼ家庭教師状態。

課題プリントを1人ずつ作成しておき、やっている間に他の生徒をみて…の繰り返しでまわります。

授業より、準備のほうが大変!

教室内の様子

喧嘩は、日常でしたね(笑) 私は、何が原因で喧嘩しているかわからないまま喧嘩を止めに入り、 生徒自身が、アシスタントの先生に状況を説明し、それを日本語で教えてもらう、という なんともめんどくさい場面が多々(´д`|||)

同じレベルの生徒が2人になることはなかったので、上のレベルの生徒に下のレベルに合わせて、ゲームをしてもらうこともありました。

授業の進みは悪かったと思います。 小さい子は、気分によって出来が違ってくるので、バッチリできていた内容も、

今日はできない~

やりたくない~

私、日本語教師じゃなくて、 幼稚園教諭っぽいことをしているなぁと(;´_ゝ`)

成人向け日本語教室

昼間は、学校で子どもたちに教えていましたが、3ヶ月後、夜におこなう成人クラスもやらないかと、お声がけいただきました。

仕事が終わってから、自分が苦手な日本語分野を鍛えて、日常生活に役立てるのが狙い。
これもまた、国のプロジェクトです。
週3回、18~20時におこないました。


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休日には川へBBQへ
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シュラスコ、いただきました!

老若男女&レベル天地の図

20代後半~70代のおばあちゃんまで、 ひらがなスタートもいれば、仕事での会話を磨きたい人もいる。

ダグ嫁
ダグ嫁

ニーズが多様すぎて、
対応できない!!

何を学びたいか

15人ほどいましたが、 15人ともレベルとニーズが違う。

1人で15通りの教え方は無理orz


そこで、 緊急アンケート。

「何を学びたいか」

これは、ストレートに聞き出したかったので、アシスタントの先生にポルトガル語で聞いてもらいました。

すると、多かったのが

「漢字」
「会話」

とりあえず、ブラジル人学校で使っていた漢字ワークブックを始めました。
知っている漢字でも、書き順やバランスに注意して書いてみて、と上級者に言ってまわり、初級者には、そばについて鉛筆を動かし…。

「なんとかなってた」のがすごい!(;・ω・)

終了の理由

昼の生徒への指導と、夜の大人への指導、 終了の日は突然やってきました。

上司
上司

国から補助金
下りなくなって

嗚呼、厳しい財政でございます(T_T)

私も学習者も、 仕方がない、と割りきるしかないのですが、

日本で生活していて、語学の面で不自由を訴える外国人が多い現状を鑑みてのプロジェクトだったはずなのに… と、どうしても思ってしまいます。

しばらくは、 アルコイリスにいた、初級の子は、どうなるんだろう…と心が痛みました。

また機会があれば、「生活のための日本語」を教えられたらなぁと思います!